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04/19 2009

【連載1】 聖徒の保持VS堅忍 - 信仰者への命令からの一考

 お気づきの読者の方も多いかもしれませんが、私の組織神学的興味の1つには「聖徒の保持」があります。エントリー「聖徒の堅忍?それとも保持?【課題明確化編】」にて記したとおり、カルヴィニズムの5特性の1つに数えられながら、実践的には限りなくアルメニアン神学と類似している課題です。そして私自身はこの課題に関しては、カルヴィニズムでもアルメニアンでもない、「聖徒の保持」を聖書は支持していると理解しています。そしてこの課題は、カルヴィニズムVSアルメニアンという組織神学的対立関係で捉えるよりも、聖徒の堅忍VS聖徒の保持という実践神学的対立関係で捉えるほうがインパクトが強くなるのではないか、と考えています。これから数回にかけて、随筆的に色々な視点から記して見たいと思います。第一回目は「信仰者への命令からの一考」です。

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01/12 2009

【引用 救丞論-聖徒の堅忍】 J.F.MacArthur, Jr

今年より、勉強中の各種資料における重要文章の引用を、記録のためにアップすることにしました。これまでと同じく、著作権法第32条「引用」に準じておこなっていきます。解説抜きの場合が多々あると思いますが、「こんな方面の資料をよんでいるのかあ」程度にご参考下さい。引用内容にご意見、ご質問がある方は、コメントしてくださっても結構ですが、詳しく知りたい方は著者に直接お聞き下さい(あくまで著者の文章の引用ですので)。

MacArthur, Jr. John F. "Perserverance of the Saints." Master's Seminary Journal. 4:1. 5-23. より


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11/16 2008

聖書の間違いを感じたときの2つの対応

 聖書の中には一見すると「あれ?矛盾してるんじゃない?誤りじゃないかな?」と思うような箇所があります。キリスト教を捨て去る人の中には、ある意味真剣にこの種の間違いに思える聖句を丹念に調べて信仰を捨て去る人もいるようです。中には、この種の間違いに思える聖句から、新しい神学を展開する人もいます。

 この種の議論は、「聖書の真実性を守ろう」という意志をもって真剣に聖句を勉強しない(もしくは、したくない)結果である場合が大半です。私としては「相手に恥をかかせてもいけないかなあ」という日本的自制心と、「実りの少ない議論に首を突っ込んでもなあ」という保身的感覚が働いて、二の足を踏むところがあります。ただ、ネット上や一般書店では、案外この手の情報が先行し、純粋なクリスチャンを惑わす結果になるので、日本人のキリスト教保守派の聖書・釈義神学者や考古学者の誰かが情報発信して、明らかな証拠をもって論駁しまくってほしいなあ、と思っています。

 とくに、19世紀の終わりから20世紀にかけて旧約聖書は、その真実性への疑いをかけられっぱなしだった、といえます。キリスト教信仰の世俗化に伴って、旧約聖書の歴史的真実性への疑いが高まり、当時は考古学が発展していなかったために適切な論駁ができず、信仰を守ることが難しくなりました。そして、近代神学者たちによるJEDP説によって、旧約聖書はボロボロに断片化され、それこそが知的なキリスト教と思われました。しかし、20世紀後半からはじまった中近東の考古学の爆発的発展によって、JEDP説は学問的に論拠がなりたっていないことが次々に発覚し、21世紀の現代、旧約聖書の世界ではまさに保守派復権の世紀になったといえるかもしれません・・・

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06/14 2008

贖罪による一般恩恵

(このエントリーの目的は、キリストの贖罪の範囲について著者西原智彦がとる立場<贖罪による一般恩恵、もしくは一般効果 "General Efficacy of Atonement">が、カルヴィニズムとも穏健カルヴィニズムとも異なることを説明し、その立場を明確にすることです。この立場には正式名称がないため、西原は修士論文にてGeneral Efficacy of Atonementと名づけています。このエントリーでは頭文字をとってGEAと呼びます。)

 キリストの贖罪(Atonement)は、必ず何かしらの「効果」(efficacy)をもたらすはずです。この点においてGEAはカルヴィニズムにない、しかも穏健カルヴィニズムにもない、明快な理解を与えてくれます。GEAの立場を明らかにするために、第一にカルヴィニズムによる贖罪の効果の理解とその問題点について、第二に穏健カルヴィニズムによる贖罪の効果の理解とその問題点について、触れます。そして最後に、GEAによる贖罪の効果の理解を説明し、その優れた点を評価します。

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06/12 2008

只今、救丞論読書中。

 私は修士論文にて、1ヨハネ2:2の釈義から「一般恩恵の土台としての非限定贖罪」について記した経緯もあって、組織神学の中ではやっぱり救丞論に関心が集中してしまいます。この論文では贖罪の範囲について、主に4つの立場があることを触れています。(1)アルメニアニズム、(2)カルヴィニズム、(3)穏健カルヴィニズム、(4)贖罪による一般恩恵。簡単にいえば、アルメニアニズムは先行的恩恵(神は人類の堕落の後に、神に従うかどうかの選択ができる十分な能力をすべての人に恵みとして回復された、という教説)をもたらすためにキリストはすべての人のために血潮を流されたとします。カルヴィニズムは、救いに選ばれた人のためだけにキリストは血潮を流されたとします。穏健カルヴィニズムは、キリストはすべての人のために血潮を流されたが、それを受け入れる人だけに救いが適用されるとします。贖罪による一般恩恵は、キリストはすべての人のために血潮を流して、すべての人には一時的・一般的な恩恵を、選ばれた人には永遠・特殊な恩恵をもたらされるとします。私の立場は最後の立場です。豊かな一般恩恵論を展開しながらも、それをキリストの贖罪と結びつけることができなかったカルヴィニズムの急所(?)をつく、聖書的な立場だと理解しています。

 この立場は、なにも私単独の立場ではなく、案外色々な方がちょっこりちょっこり発言されているようです。今、そのような方々の論文、単行本をかなり興味をもって読書しています。たとえば・・・

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Profile

ブロガー: 西原智彦
1972年広島生まれ。ロボットが好きで工学修士に(1996)。聖書に惚れ込み、実践神学修士に(2005)。(さらに詳しく >>)

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