ヨルダン北部のリハブでキリストの70人弟子たちの教会が発掘されたという記事は、世界中で物議を醸しているようです。発掘者はDr Abdul Qader Al-Hassan氏。Rihab Centre for Archaeological studiesの責任者です。紀元後230年に建設されたといわれるSt Georgeous's churchの下の洞穴に、アプシス(教会堂東側に張り出した半円上の空間)などがある場をみつけ、St Georgeous's churchの床に“70 beloved by God and the divine"と記されたモザイクがあったことが決め手になったようです。
The Jordan Timesや
Independent.ieはかなり好意的に捉えています。
BBC、
AFPもそれなりに評価しています。
ところが、疑いの目もかなり向けられているようです・・・。
MSNBCは、この地域の考古学に精通しているNorth Carolina State Universityの歴史学者
S. Thomas ParkerとUniversity of Sydneyの考古学者
Kate da Costaにインタビューし、モザイクは通常5,6世紀のものであり、St. George’s church自体、世界的には230年に建造されたと受け入れられていない、と発掘への疑いを記しています。
Biblical Archaeological Reviewの編集長Hershel Shanksも
Fox Newsにて、疑わしい点もあるので、今しばらく継続的な発掘が必要、と言っています。
National Geographicは
Jordanian Department of Antiquitiesの前理事Ghazi Bishehの言葉を引用し、「ばかげている!」と一蹴しています。彼によると、リハブには数え切れない自然の洞穴と教会があるが、ほとんどが6世紀から7世紀初頭のものだそうです。St. George's Churchのモザイクもバシリカンスタイルで、この時期のものであろうと言っています。
かつて日本に『神の手』と評される発掘者が現れ、一時の夢とロマンを世界に与えて散っていったことを思い出します。今回の発掘も、さらなる物証を期待しつつ、発掘品の証拠性の高さや発掘者の風評を冷静に評価する必要がありそうです。
発掘現場の写真は
M&Cが多数アップしています。
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